本作が他の邦画と画一を画す最大の要素は、HYDEとGACKTという稀代のカリスマが見せた唯一無二のシナジーにある。幼少期からの絆、逃れられない運命、そして過酷な抗争の中で試される愛憎。劇中で披露されるガンアクションは、香港映画の様式美を汲み取りつつも、彼ら独自のステップと気品が融合した唯一無二のダイナミズムを誇る。
当時、本格的なSFアクション映画の制作ノウハウが国内で模索段階にあった中、スタントに頼らず身体能力の限りを尽くしたふたりの演技は圧巻の一言だった。永遠の命を持つヴァンパイアの孤独を静謐に演じ切ったHYDEと、人間臭く泥臭く生き抜こうとする男を熱演したGACKT。二人の対比構造こそが、本作を単なる娯楽作からアートフィルムの域へと押し上げた源泉である。