物語の真の主人公とも言えるのが、古手神社の巫女・古手梨花だ。彼女は自分が惨殺される昭和58年6月の運命を回避するため、100年以上もの間、異なる世界をループし続けてきた。幼い少女の姿の裏に隠された、気の遠くなるような絶望と孤独。
そして彼女に寄り添うのが、雛見沢の守り神である「羽入」だ。かつては人間に寄り添う存在でありながら、時代の流れとともに忘れ去られた「オヤシロさま」の本体である。梨花のループ能力は羽入の力によるものだが、羽入自身もまた、運命を変えることを諦めかけていた。この二人の関係性が、物語の終盤に向けてどう変化していくかが、運命の歯車を狂わせる鍵となる。