日本のエンターテインメント業界を牽引する東宝株式会社は、単なる作品提供にとどまらず、映画興行のあり方そのものを再構築している。都市型シネコンの旗艦店であるTOHOシネマズ日本橋は、その戦略の最前線に位置づけられている。
従来のシネコンが大量集客とファミリー層をターゲットに郊外型ショッピングモールを中心に拡大してきたのに対し、日本橋の劇場は洗練された都市空間との調和を重視。ビジネスパーソンや大人層が仕事帰りや休日に立ち寄りたくなるプレミアムな環境作りに注力してきた。
鑑賞環境のアップグレードやプレミアムシートの導入など、単価を高めつつ顧客満足度を極限まで高める試みは、近年の国内映画興行における成功モデルとして業界内でも高く評価されている。