日本の定期予防接種制度において、生後1歳未満の時期に接種が推奨されているBCGワクチン。かつて猛威を振るった結核という感染症から、抵抗力の弱い乳幼児の命を守るための確実な砦である。結核は過去の病気と思われがちだが、乳幼児が感染すると結核性髄膜炎や粟粒結核といった重症な病態を引き起こす危険性を常にはらんでいる。
グローバルな人流の回復に伴い、呼吸器感染症全体の警戒感は高まる一方だ。生後5カ月から8カ月頃の適切な時期に接種を終えることが、子ども自身の生涯にわたる健康維持につながると専門家は指摘する。