肝疾患は段階を経て進行します。初期の脂肪肝から慢性肝炎、そして不可逆的な肝硬変へと進むにつれて、痒み以外の全身症状も徐々に重層化していきます。
健康診断の血液検査でγ-GTPやAST(GOT)、ALT(GPT)の数値が高めと指摘された経験はないでしょうか。特にアルコール多飲者や運動不足、肥満傾向のある人に見られる脂肪肝の段階では、自覚できる初期症状として「なんとなく体が重い」「夕方から夜にかけて顔や手足が痒い」といった軽微な違和感から始まります。
さらに進行して肝硬変に近づくと、痒みは昼夜を問わず激しさを増し、睡眠障害を引き起こすほどになります。あわせて「尿の色が濃いウーロン茶のようになる」「便が白っぽくなる」「夕方に足のすねがひどくむくむ」といった兆候が現れたら、肝機能が限界に達している緊急のサインです。