では、どのようなイラストが人々の心を掴むのか。今注目を集めるイラストレーターたちを取材すると、いくつかの共通した工夫が見えてくる。1つ目は「完全すぎないフォルム」だ。左右対称の美しいグラフィックよりも、どこか不揃いで手仕事のぬくもりが残るラインの方が、見る側に親近感を与える。
2つ目は「目の表情」である。ギラギラとした強い眼差しではなく、少し垂れ目だったり、線だけで表現されたシンプルな瞳だったりする方が、押し付けがましさを感じさせない。「がんばれ!」と叫ぶのではなく、「見てるよ」「一緒に休もう」と寄り添うようなスタンプが好まれるのも、現代特有の傾向だろう。