北海道の大学時代に結成された劇団TEAM NACSも、今年で結成30周年。大泉洋や安田顕といった強烈な個性がしのぎを削る集団において、彼の果たす役割は常に特別だった。正統派の二枚目として現れたかと思えば、次の瞬間には怪しく狂気じみたキャラクターへと変貌を遂げる。2026年の最新出演作品でも、視聴者の予想を裏切る衝撃的な役どころでSNSを大いに騒がせたばかりだ。
彼が演じる役に「安全地帯」はない。善良な父親がふと覗かせる歪んだ闇、あるいは冷徹なエリートが音を立てて崩壊していく過程。画面に刻み込まれる緻密な演技プランと突発的なエナジーの対比こそが、観る者を惹きつけて離さない魅力の源泉だ。