半日コースにおける二大ハイライトが、修験道の総本山である金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂と、数々の歴史的舞台となった吉水神社(よしみずじんじゃ)です。
金峯山寺の本堂である蔵王堂は、重層入母屋造りの威風堂々たる国宝建築です。堂内には秘仏本尊である約7メートルの巨像「木造蔵王権現立像」三尊が祀られており、春・秋の特別ご開帳期間には青く輝く怒髪天の仏身を直接拝むことができます。一般的な拝観時間は8:30〜16:30(受付終了16:00)となっており、午前中の澄んだ空気の中で参拝すると堂内の荘厳さが一段と際立ちます。
蔵王堂から徒歩約10分の中千本に位置する吉水神社は、豊臣秀吉が盛大な花見の本陣を置いた場所として知られます。境内屈指の見どころが、中千本と上千本の山肌を一度に見渡せる名所「一目千本(ひとめせんぼん)」です。春には山肌を埋め尽くす白山桜のグラデーション、秋には鮮烈な錦繍が広がり、まさに息をのむ絶景が展開します。
さらに吉水神社には、源頼朝の追手から逃れた源義経と静御前が身を潜めた「義経・静御前潜居の間」や、後醍醐天皇が設置した南朝の行宮(あんぐう)の遺構が現存しており、激動の中世史を肌で感じられる貴重な空間となっています。