なぜ今、この古風な天然石が国際都市の最新ビル群で引っ張りだこなのか。その答えは、都市生活者のストレス軽減を目指す「バイオフィリック・デザイン(自然愛好型建築)」の世界的流行にある。2026年の国際建築アワードでは、自然素材の質感を露出させた持続可能な設計が主流を占める。
人工物には決して真似できない、不均一で有機的な気孔構造。それが室内環境の湿度を自然にコントロールし、吸音効果まで発揮する。エアコンに過度に頼らない環境配慮型建築を推進する大手ゼネコンにとって、伊豆由来の天然石は単なる装飾ではなく、高性能な機能性資材として組み込まれているのだ。