降圧剤を飲み始めて間もない時期に多くの人が経験するふらつき・めまいは、薬が効き始めて血圧が下がる過程で、脳への血流が一時的に変化することによって生じます。特に横になった状態や座った状態から急に立ち上がった際、急激に血圧が下がる「起立性低血圧」が主な引き金です。
一方、ACE阻害薬による空咳はアレルギー反応ではなく、薬が特定の酵素の働きを止めることで、肺や気道粘膜に炎症物質が滞留するために発生します。内服を続けている間は咳止め薬が効きにくく、夜間の睡眠を妨げる原因にもなるため、我慢せずに処方元へ相談することが推奨されます。
注意すべき危険な初期症状として、唇・舌・喉が急激に腫れ上がる「血管浮腫」があります。頻度は稀であるものの、呼吸困難に直結する重篤な副作用のため、喉の違和感や息苦しさを感じた場合は直ちに救急外来を受診してください。また、強い脱力感や手足のしびれ、著しい徐脈(脈拍が1分間に50回未満)が続く場合も、電解質異常や過剰な薬剤反応が疑われるため早急な医師の診察が求められます。