ドラマの根底にある「あの日」の記憶を形作る上で、幼少期を演じた子役キャストたちの存在は不可欠でした。
2011年以前の無邪気で平和だった気仙沼の風景を体現した子役たちの熱演が、その後に訪れる震災の衝撃と喪失感をより際立たせる結果となりました。
幼少期の永浦百音を演じた池田葵をはじめ、幼少期の未知役を務めた寺田藍月、そして及川亮の幼少期を演じた小林優仁など、確かな表現力を持つ子役たちが揃いました。小林優仁はNHK大河ドラマ『青天を衝け』で主人公・渋沢栄一の幼少期を演じたことでも話題となった逸材であり、本作でもあどけない笑顔の裏にある切なさを繊細に表現していました。
回想シーンや写真の中で微笑む彼らの姿は、登場人物たちが取り戻したい「かけがえのない時間」の象徴として、全編を通して重い意味を持ち続けました。