動物観光(アニマル・ツーリズム)が過熱する現代において、私たちが問われているのは「見る側のモラルと受容力」です。SNSで拡散される切り取られた映え写真だけを期待して現地を訪れると、現実とのギャップに落胆することになりかねません。
瀬戸内の猫スポット訪問において、旅行者自身がどちらのタイプに当てはまるかを事前に見極めることが大切です。
【猫島・尾道巡りに心から向いている人】
- 猫の自然な生態や距離感を尊重し、遠くから静かに見守る撮影ができる人
- 時刻表通りに動かない離島フェリーの不便さや、徒歩移動の坂道・石段を楽しめる人
- 地域住民の生活圏であることを自覚し、ゴミの持ち帰りや静穏の保持を徹底できる人
【訪問を慎重に検討・見直すべき人】
- 「テーマパークの猫カフェ」のように、行けば無条件で大量の猫がすり寄ってくると期待している人
- 島内にカフェやコンビニ、綺麗な公衆トイレが整備されていることを前提にしている人
- 指定された給餌ルールを守れず、自己満足で勝手におやつを与えてしまう人
猫たちと島の人々が築いてきた穏やかな共生関係に敬意を払い、謙虚な観察者として足を踏み入れることこそが、瀬戸内の旅を真に豊かなものにする唯一の条件です。