「ニュースで見かける過激派とは、一体普段何をしているのか?」という疑問を持つ人は多いはずです。現代の過激派は、かつてのようにヘルメットとゲバ棒姿で街頭を闊歩するだけではありません。警察庁の警備当局が明かす活動実態は、巧妙な「公然活動と非公然活動の二重構造」にあります。
表向きの公然活動では、労働者の権利擁護、反戦デモ、原発反対、社会的不平等の是正といった一般市民が共感しやすいスローガンを掲げます。YouTubeチャンネルやオウンドメディアを駆使し、親しみやすい語り口で若者向けの動画配信を行うなど、過去の暴力的イメージを周到に漂白する戦術を取っています。
一方で、その裏に厳然として存在するものが非公然組織(地下組織)です。偽名や偽装身分証を使って賃貸マンションを借り上げ、外から気付かれないよう生活音を遮断した「非公然アジト」に潜伏。公安警察の尾行を巻くための高度な対視察技術(点検行動)を訓練された活動家が、組織の軍事行動や非合法工作を担っています。
警視庁公安部による過激派アジト摘発の現場報道では、偽造免許証、盗聴器、高性能無線機、さらには爆取法(爆発物取締罰則)に抵触する薬品調合マニュアルなどが押収される例が後を絶ちません。一般の住宅街やオフィスビルの一室に危険な地下拠点が潜んでいるという現実こそが、現代社会における最大の潜在的リスクです。