出回っている画像が本物なのか、それとも捏造されたデマなのかという点については、過去の事例を時系列で整理することでその構造が見えてきます。ネット上で拡散されるショッキングな現場写真や遺体写真は、大きく以下の3つの類型に分類されます。
一つ目は「海外の過去事故・事件映像の流用」です。東南アジアや南米、ロシア圏などの動画共有サイトに過去に投稿された交通事故や変死事案の画像が、日本国内の事件や特定の人物の自殺現場であるかのように偽装されて再浮上するパターンです。
二つ目は「映画・ドラマ・特殊メイク画像の切り抜き」です。ホラー映画のメイキング画像や自主制作映画のワンシーンが、画質を意図的に粗く加工された上で「流出写真」として掲示板等に投下されます。
三つ目は、近年急速に増加している「高精度な画像生成AIによる捏造」です。リアリティの高い現場風景や警察車両、規制線などがAIによって精巧に合成され、真偽の判定を一層困難にしています。大手ファクトチェック機関の検証データでも、SNSで物議を醸すセンセーショナルな画像の9割以上が完全な偽情報(フェイク)または文脈改ざんであることが裏付けられています。