杉田智和さんのキャリアを語る上で欠かせないのが、2000年代中盤に立て続けに演じた『銀魂』の坂田銀時と『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンです。この2作によって、杉田さんは唯一無二の主演声優としてのポジションを確立しました。
坂田銀時は、少年ジャンプ作品の主人公としては異例の「普段は無気力でだらしないダメ人間」という設定。しかし、ひとたび過去の因縁や仲間たちの危機に直面すると、侍の魂を剥き出しにして戦います。杉田さんは、日常パートでの切れ味鋭いツッコミや自虐ネタと、命懸けのバトルにおける凄みのある低音ボイスを見事なバランスで表現し、約15年にわたりシリーズを牽引しました。
一方、キョン役では「超常現象に巻き込まれる普通の男子高校生」として、膨大な分量のナレーションと的確なツッコミを披露。ハルヒたちの破天荒な行動に振り回されながらも受け止める絶妙な「やれやれ感」は、当時のアニメ界に大きな衝撃を与えました。