地方都市における街づくりにおいて、行政の役割は極めて大きい。鹿児島市役所も、中央駅周辺の回遊性向上と観光業の活性化に向け、民間主導の再開発に対して注視を続けている。
単なる一企業の利益追求にとどまらず、地域景観との調和や防災機能の強化、さらには歩行者空間の整備といった公的な視点が盛り込まれることが期待されている。行政側としても、駅周辺の魅力度を高めるプロジェクトは渡りに船と言えるだろう。
インバウンド需要が復活を遂げ、国内旅行者のニーズも多様化する現代。鹿児島の玄関口に誕生する新たな拠点は、地域の観光動線を塗り替えるポテンシャルを秘めている。公と民が手を取り合い、どのような未来像を描くことができるのかが試されている。