山陰最大の歓楽街として知られる鳥取市弥生町。かつて城下町として栄えた歴史の面影を残しつつ、現代では飲食店やスナック、キャバクラがひしめくエリアへと変貌を遂げた。東京や大阪といった大都市圏の歌舞伎町や北新地のようなギラギラした派手さはない。しかし、ここには地方都市ならではの濃密な人間関係と居心地の良さが存在する。
店舗の多くはコンパクトで、アットホームな規模感が主流だ。キャストと客の距離感が近く、一見客であっても温かく迎え入れる文化が定着している。鳥取砂丘や白兎海岸などの観光地に恵まれている土地柄もあり、週末には県外からの訪問者が多く足を運ぶ。
山陰最大の歓楽街「弥生町」の誕生と変遷
弥生町がナイトスポットとして発展した背景には、鳥取駅の開業とそれに伴う市街地の再開発がある。昭和の高度経済成長期を経て、地元の政財界人や卸売業のビジネスマンが集う料亭やバーが形成された。平成以降、時代のニーズとともにキャバクラ形態の店舗が増加し、現在のスタイルが確立された。