久留米市を訪れる多くの人が直面するのが、「JR久留米駅と西鉄久留米駅の距離問題」です。両駅は直線距離で約2km、徒歩で移動すると25〜30分程度かかります。同じ「久留米駅」という名称でありながら隣接していない背景には、歴史的な街の発展プロセスが深く関係しています。
明治時代に軍都・産業都市として発展した久留米において、JRの前身である国鉄は、市街地の西側を流れる筑後川沿いの水運と接続しやすいルートに駅を建設しました。一方、大正から昭和にかけて開通した西鉄(旧九州鉄道)は、市民の生活拠点であった東側の中心商店街・城下町エリアに線路を引き、駅を構えた経緯があります。
現在でも両駅の役割は明確に分かれています。
- JR久留米駅:九州新幹線や特急列車が発着し、広域移動・新幹線アクセス・由布院方面への観光乗り換えに特化。
- 西鉄久留米駅:西鉄天神大牟田線の特急停車駅であり、福岡市(天神)直通の通勤・通学、および商業ビルや百貨店が集まる市内中心部への拠点。
両駅間を行き来する場合、東口(まちなか口)バスターミナルから運行している西鉄バスの利用がベストです。日中は数分間隔で高頻度にバスが発着しており、所要時間は約7〜10分(運賃は片道数百円程度)で西鉄久留米駅へアクセスできます。改札を出て東口のエスカレーターを降りれば、目の前にわかりやすいバス案内所と乗り場が整備されています。