個人の努力や仮眠テクニックだけでは解決できない根深い問題がある。月80時間超の時間外労働を意味する「過労死ライン」の存在だ。このラインを超えて働く状態が続けば、脳・心臓疾患の発症率は著しく跳ね上がる。
厚生労働省は労働者の健康障害を防止するため、過重労働防止対策や睡眠ガイドラインの周知を強化している。勤務間インターバル制度の導入推奨など、終業から翌始業までの十分な休息時間を確保する法的整備も進行中だ。
労働基準法に基づく監督指導も厳格化されている。企業側が従業員を過酷な環境に置き、職場での不健全な寝泊まりを放置している場合、行政指導や公表措置の対象となるリスクが高まっている。