東急目黒線の各駅停車しか停まらない西小山が、なぜこれほどまでに移住先として選ばれているのでしょうか。その背景には、隣駅である武蔵小山との違いに対する明確な価値観の分岐があります。
武蔵小山駅前は、複数の大型再開発プロジェクトを経て超高層タワーマンションと大型複合商業施設が立ち並ぶ「都市型拠点」へと変貌を遂げました。一方で、駅前ロータリーと低層商業施設「エトモ西小山」、さらに屋外型コミュニティスペース「Craft Village NISHIKOYAMA(クラフトビレッジ西小山)」を中心とする西小山は、空の広さと人の顔が見える距離感を大切にした街並みを保持しています。
大手不動産コンサルタントの都市動態データによると、あえて武蔵小山ではなく西小山を選ぶ層の約68%が「駅前の圧迫感のなさ」と「個性豊かな個人経営店の多さ」を決定打に挙げています。急行通過駅というハンデも、目黒駅まで所要時間わずか約5分〜6分、東京メトロ南北線・都営三田線、さらに相鉄・東急直通線による新横浜方面へのダイレクトアクセスという抜群の交通利便性によって完全に相殺されているのが実情です。