彼らが繰り広げた戦いは、競技のルールや評価基準をも変革させた。国際スケート連盟(ISU)が採点システムの見直しを進める中、羽生をはじめとするトップスケーターたちは技術面と芸術面の融合を高い次元で証明し続けた。
また、日本スケート連盟にとっても、この時代は国内のフィギュアスケート人気が爆発的に高まった重要な期であった。4回転ルッツや4回転フリップといった高難度ジャンプの応酬は、観客を魅了すると同時に、競技全体のレベルを世界規模で引き上げる原動力となった。ジャンプの難易度争いにとどまらず、プログラム全体の美しさを追求した姿勢こそが、フィギュアスケートを新たな次元へ導いたのだ。