コート内外を問わず、現状維持を嫌うのが彼の流儀だ。マイアミ・ヒートを二度にわたってNBAファイナルへと導いた功績は計り知れない。しかし、チームの再構築期とベテランのタイムリミットが交錯する現在、不穏な空気が漂い始めている。エリック・スポエルストラヘッドコーチが築き上げた厳格な「ヒート・カルチャー」の象徴でありながら、なぜ今、移籍説が急速に浮上したのか。
かつてシカゴ・ブルズで頭角を現した時代から、彼は妥協を一切許さない泥臭いハードワークをチームメイトに求めてきた。その苛烈とも言える姿勢は、時に組織との摩擦を生む。契約延長をめぐるフロントとの静かな火花は、すでにリーグ関係者の間で公然の秘密だ。