Q1:小説『赤と黒』には実際のモデルとなった事件があるのですか?
A1:はい。1827年にフランスで起きた「アントワーヌ・ベルテ事件」が直接のモデルです。鍛冶屋の息子であり神学生だったベルテが、家庭教師先の夫人を教会で銃撃して死刑となった実在の事件を元に、スタンダールが時代の世相と心理描写を肉付けして名作へと昇華させました。
Q2:主人公ジュリアン・ソレルが放った有名な名言にはどのようなものがありますか?
A2:法廷での演説における「私を裁くのは、私の階級に属する同胞たちではない。陪審員席に見えるのは、憤激したブルジョワばかりだ」という言葉や、獄中で自身の人生を振り返った「私は愛のために生きてきたのだ。それなのに、出世のために生きていると思い込んでいた」という独白が、彼の魂の軌跡を象徴する名言として知られています。
Q3:原作小説を読む場合、どの翻訳がおすすめですか?
A3:読みやすさと現代的なテンポ感を重視するなら光文社古典新訳文庫(野崎歓訳)が圧倒的におすすめです。重厚な文体と格調高さを味わいたい方は新潮文庫(小林秀雄訳)や岩波文庫(生島遼一訳)を手に取ると良いでしょう。