金子真人氏の圧巻の相馬眼と資金力を支えているのが、自身が創業した株式会社図研の存在だ。1976年に設立された同社は、プリント基板設計用CAD/CAMシステムなどの開発を手がけ、エレクトロニクス・デザイン・オートメーション(EDA)分野における世界的なリーディングカンパニーへと急成長を遂げた。
製造業のデジタル化をいち早く予見し、技術革新を追求してきた経営者としての先見の明。それこそが、競馬界における馬選びや血統理論へのアプローチにも色濃く反映されている。論理的かつ冷徹なまでにデータと美しさを分析する姿勢は、EDAビジネスで培われた哲学そのものと言えるだろう。