古都の風情が残る名門・同志社大学。その商学部に在籍していたカズレーザーは、キャンパス内で異彩を放つ名物学生だった。視線を遮るもののない広場で、頭の先から足元まで全身真っ赤な衣類に身を包んだ男が一人。周囲が当時のトレンドファッションに身を包む中、彼のスタイルは完全に異次元の異彩を放っていた。
彼が赤い服を着始めた背景には、高校時代に出会った名作漫画『コブラ』の影響がある。主人公コブラの生き様と圧倒的な格好良さに魅せられ、「自分に一番似合う色」として赤を選択。大学進学後もそのこだわりは揺らぐことなく、私服をすべて赤に一本化した。奇をてらったパフォーマンスではなく、本人にとっては「最も合理的でしっくりくる日常着」に過ぎなかったのだ。
講義の合間には図書館に通い詰め、哲学書から軍事史、最新の科学雑誌まで多種多様な文献を貪り読む日々。異様な外見と膨大な知識のギャップは、当時から周囲を感嘆させていた。