あれから40年。メディアを取り巻く環境は激変した。
紙の写真週刊誌が衰退し、情報発信の主役がインターネットへと移行した2026年現在、私たちは新たな形の「フライデー事件」を毎日目撃している。それは、SNS上での一般人による「特定班」の動きや、暴露系インフルエンサーによる私刑(リンチ)だ。
かつては一部のメディアだけが持っていた「暴く力」を、今はスマートフォンを持つすべての個人が握っている。
ターゲットを執拗に追い詰め、社会的に抹殺しようとする現代のネットスクラムは、1986年にたけしが立ち向かった『フライデー』の取材攻勢と何が違うのだろうか。むしろ、匿名性の影に隠れた現代の攻撃の方が、より陰湿で、逃げ場がない分だけ悪質とも言える。