俳優としてのシリアスな顔の一方で、テレビタレントとしての彼は極めて知的で軽妙な司会者でもあった。1969年にスタートした『クイズタイムショック』で彼が見せたテンポの良い進行と、出場者を惹きつける絶妙な間合いは、日本のテレビバラエティ史における一つの到達点と言える。
時計の針が刻む死のカウントダウンのような緊張感のなかで、冷酷なまでに淡々と、しかし温かみを含んだ声で問いを投げかけるスタイル。役者として培われた圧倒的な滑舌と発声、そして画面全体を支配する空気感は、現在のバラエティ番組における司会者の規範となり続けている。