ネット上のコミュニティやSNSでは、「死亡事故でも数時間で片側1車線は開く」「カーナビのリルートに従えば最速で抜けられる」といった誤った認識が散見されます。しかし、ここには致命的な落とし穴が存在します。
第一に、交通死亡事故の実況見分は刑事手続きに関わる厳密な調査が行われるため、一般的な物損事故のように短時間で簡易的に終わることはありません。遺留品の回収、ブレーキ痕の測定、レッカーによる大型破片の撤去、路面補修まで含めると、通行止め解除の見通しは警察発表からさらに数時間延伸することが通例です。
第二に、カーナビが提示する一般道への迂回案内です。高速道路が遮断された瞬間、周囲の国道や県道へ大型トレーラーを含む膨大な車両が一斉になだれ込みます。結果として、狭小な交差点や峠道で完全な麻痺状態に陥り、高速道路のSAで解除を待つよりも大幅に到着が遅れるケースが多発しています。迂回を行うなら、高速道路網同士で接続された名神・新名神の広域迂回ルートを早期に確定させることが唯一の打開策です。