地上で超高層ビル群が威容を誇る一方、19世紀ヨーロッパの街並みをイメージした格調高い空間で愛され続けてきた「天神地下街」もまた、大きな進化の時を迎えている。地下鉄各線や主要ビルとダイレクトに結ばれたこの大動脈は、歩行者ネットワークの要として機能してきた。
新旧のビルが地下でスムーズに接続されたことで、天神地下街の役割は単なるショッピングモールから「都市の歩行者幹線」へと進化を深めた。クラシックな鋳物天井や石畳の意匠を守りつつ、最新のデジタル案内板やバリアフリー設備を拡充。地上と地下が一体となったウォーカブルな空間設計により、天候に左右されない回遊性が実現している。老舗の味から最先端スイーツまでが並ぶ飲食店街も連日活気を見せており、都市の魅力を下支えしている。