Winkの代名詞といえば、感情を極力排した無表情な表情管理と、オルゴールの人形を思わせる無機質なダンスパフォーマンスだ。だが、この独自スタイルは最初から計算し尽くされた戦略だけから生まれたわけではない。
後年になって明かされた舞台裏によれば、極度の緊張と複雑な振付を絶対に間違えまいとする必死さが、偶然にもあのミステリアスな空気感を生み出したという。カメラの前で安易に微笑む余裕がなかった現場のリアルが、時代の美意識と見事に合致。笑顔を振りまく従来の80年代アイドル像に対する鮮烈なアンチテーゼとなり、唯一無二の存在感を決定づけた。