日本人学習者が最も混乱しやすいのが、「missing」や「lack」との使い分けである。一見するとどれも「ない」状態を表すが、ネイティブの頭の中では明確な境界線が存在する。
「absent」は、本来そこにあるべき人や要素が「欠けている」「一時的に去っている」状態を指す。主語には人が来ることが多いが、概念や性質にも適用される。一方、「missing」は迷子や行方不明、あるいはパーツが失われて「見つからない」焦燥感を伴う。「lack」はそもそも量が足りていない「不足」状態だ。つまり、存在するはずの枠組みがぽっかり空いている違和感を表現したい時、選ばれるべき表現は「absent」一択となる。