都市部を中心に住環境の変化が進む中、大きな七段飾りを置くスペースを確保することは容易ではない。そうした現代のニーズに応える形で、雛人形のサイズ感とデザインは大きく進化を遂げている。
現在市場で主流となりつつあるのが、横幅30センチ前後のコンパクトな台座に収まる木目込み人形や、アクリル・ガラスケース入りの省スペース仕様だ。かつての赤や金の艶やかな配色に代わり、ベージュやグレー、くすみカラーといった現代のインテリアになじむ落ち着いたトーンが若年層の親世代から絶大な支持を得ている。
「季節の行事として楽しむだけでなく、年間を通してリビングのオブジェとして飾り続けたい」という声も増えており、生活空間との調和が商品選びの最重要項目となっている。