2人の距離感を語る上で絶対に外せないのが、「柱稽古編」で描かれた手合わせと、それに続く伝説のおはぎエピソードです。実弥の屋敷で行われた木刀による打ち合いでは、互いの実力を一切妥協なくぶつけ合い、周囲を圧倒する迫力を見せつけました。
この激しい衝突の直後、炭治郎から「不死川はおはぎが大好物」という事実を聞かされた義勇は、あまりにも純粋かつズレた解決策を思いつきます。「今度から懐におはぎを忍ばせておいて、不死川に会った時に渡そう」という天然すぎる決意は、普段のクールな佇まいとの凄まじいギャップを生み出し、読者に強烈な衝撃を与えました。
張り詰めた殺伐とした空気から一転、不器用な歩み寄りを試みようとする義勇と、それに気づかず苛立つ実弥のコントラストは、公式が供給した屈指の名場面として瞬く間に話題を席巻しました。シリアスとユーモアが絶妙に交差するこの瞬間こそ、さねぎゆ人気の決定打となった象徴的なシーンです。