鉄道各社は現在、AIを活用して乗客を効率的に分散させる実証実験を重ねている。山手線が止まった瞬間、登録しているユーザーのスマホへ「現在の地下鉄〇〇線は混雑率200%です。徒歩5分の〇〇駅へ向かうルートを推奨します」といったリアルタイムのパーソナライズ情報が届くシステムだ。
この試みは、一箇所に人が集中してドミノ倒しなどの二次災害が起きるのを防ぐ効果が期待されている。しかし、全員がAIの指示通りに動けば、今度は推奨された別のルートがパンクするという「イタチごっこ」も懸念される。テクノロジーによる誘導を鵜呑みにするだけでなく、全体の流れを見て自ら判断するリテラシーが、これからの通勤者には求められている。