折り紙文化の深化は、国内の枠組みを越えて地球規模のネットワークを構築している。国内の研究機関であり普及の要でもある日本折紙学会には、連日、高度な作品の構造解析や新作の投稿が寄せられている。国際コンベンションの場では、言語の壁を越えた技術の応酬が繰り広げられており、その熱気は年々高まる一方だ。
海外に目を向ければ、アメリカの「OrigamiUSA」をはじめ、欧州各国の主要団体がペガサスをはじめとする高難度作品の展示やワークショップを精力的に開催している。文化や言葉の異なる人々が、正方形の紙一枚を挟んで真剣に議論を戦わせ、技術を教え合う。日本の伝統に端を発する折り紙技術は、今や世界共通の高度な知的言語として確固たるポジションを築いている。