朝9時、都内のスタートアップ企業。出社と同時にSlackやTeamsの通知欄が激しく明滅する。画面に並ぶのは「了解です」「承知いたしました」といった従来の定型句ではない。「乙です」「乙」というスタンプや極めて短いテキストが、タスクの完了報告に対してテンポよく返されていく。
調査会社が今年実施したコミュニケーション意識調査によれば、20代〜30代の会社員の約6割が「社内チャットにおいて、丁寧すぎる敬語はレスポンスの遅延につながる」と回答した。かつてはマナー違反とみなされた過度な短縮表現が、いまや「チームのスピード感を損なわない配慮」へと意味合いを反転させている。