2026年1月1日に発生した能登半島地震は、奥能登の交通網を一瞬で寸断した。なかでも能登の空の要衝である滑走路の損壊は激しく、初期段階では救援物資や緊急輸送の受け入れすら大幅に制限される厳しい局面が続いた。
この危機的状況を打ち破るべく立ち上がったのが、国土交通省と地元行政、そして民間の建設技術者たちが一丸となった「能登里山空港滑走路復旧プロジェクト」である。液状化や地盤沈下によって傷ついた滑走路を段階的に仮復旧させ、自衛隊機や海上保安庁機の離着陸を皮切りに、一歩ずつ機能を奪還してきた。
石川県の馳浩知事は現場を度重なる視察で訪れ、「能登の復興は交通インフラの再建なくしてあり得ない。空の路を繋ぎ直すことが、被災者の希望となる」と強調し続けた。技術者たちの執念と行政の迅速な連携により、全線の本格復旧工事が完了したのである。