日常表現として定着した「黒歴史」という言葉の原点は、1999年4月から2000年4月にかけて放送されたサンライズ制作のテレビアニメ『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』です。
ガンダムの生みの親として知られる富野由悠季総監督が、作中の根幹をなす重要キーワードとして生み出しました。「黒歴史」という言葉は、古くからの慣用句や歴史用語ではなく、富野監督による完全なオリジナル造語だったのです。
劇中では、地球の牧歌的な文明で暮らす人々が、月の民(ムーンレィス)の地球帰還作戦をきっかけに、過去に埋没した兵器「モビルスーツ」を発掘していく物語が展開されます。その物語の核心に横たわっていたのが、まさに「黒歴史」と呼ばれる謎の記録でした。