イラスト投稿サイトpixivやX(旧Twitter)では、日本のイラストレーター陣によるハイコンテクストなファンアートが百花繚乱の様相を呈している。カートゥーン調のポップな色彩をそのまま再現するアプローチもあれば、あえて浮世絵調やレトロなアメコミ風、あるいは緻密な水彩画タッチへとローカライズする試みも少なくない。
クリエイターを惹きつけてやまないのは、80年以上磨き上げられてきた「敵でありながら最高の相棒」という普遍的な関係性だ。言葉を発しないサイレント映画的な演出が基盤にあるからこそ、静止画一枚のポージングや視線の交錯だけで、二人の間に流れる濃厚なドラマを瞬時に描き出すことができる。