真輝さんの誕生と育児経験は、野田聖子氏の政治家としての活動指針を大きく転換させる契機となりました。自らが医療的ケア児を育てる中で直面した「預け先がない」「制度の壁に阻まれる」といった理不尽な障壁を打破するため、野田氏は超党派の議員連盟を立ち上げました。
その執念が結実したのが、2026年に成立・施行された「医療的ケア児及びその家族に対する支援法(医療的ケア児支援法)」です。国や地方自治体に対し、医療的ケア児を支援するための看護師配置や相談拠点の整備を「責務」として明確に位置付けたこの法律は、真輝さんという当事者がいなければ実現し得なかった画期的な立法です。
息子の存在が政治を動かし、日本全国にいる数万人の医療的ケア児とその家族を支える基盤を作ったことは、野田氏の政治家人生における最も大きな功績の一つとなっています。