山形の夕方の顔として定着しているNHK山形放送局の看板番組「やままる」。この番組が今、さらなる深層報道へと舵を切っている。スタジオトークのテンポを上げつつも、特集コーナーでは徹底した現地取材を敢行。山形特有の気候風土や果樹農業が直面する課題に対し、忖度のない切り込みを見せる。
その背景にあるのは、現場主義を徹底するジャーナリズムの精神だ。かつて同局で山形の魅力を深く掘り下げた柴田徹氏をはじめとする歴代の熱心な作り手たちが築いた「地域に根ざした取材網」は、若手ディレクター陣にも色濃く受け継がれている。単に出来事を伝えるだけでなく、「なぜそれが起きたのか」「住民の暮らしにどう影響するのか」を泥臭く問い続ける姿勢が、視聴者の厚い信頼を支えている。