「幼少期にはくっきりあったえくぼが、大人になったら消えてしまった」「20代後半から位置が変わった気がする」という声は少なくありません。この現象の背景には、皮膚や皮下組織の物理的な変化が存在します。
えくぼが消失・変化する主な原因は以下の3点です。
1. 皮下脂肪の増減
子どもの頬は「バッカルファット」と呼ばれる脂肪組織が豊富で皮膚に強いハリがあります。成長に伴って顔の脂肪が落ちて輪郭が引き締まると、筋肉と皮膚の癒着バランスが変わり、くぼみが目立たなくなることがあります。逆に、体重増加によって皮下脂肪が厚くなりすぎると、くぼみが脂肪層に埋もれて表面に現れにくくなります。
2. 皮膚の弾力低下とたるみ
加齢に伴って真皮層のコラーゲンやエラスチンが減少すると、皮膚全体のハリが失われます。筋肉が皮膚を引き込んでも周囲の皮膚が一緒に流れてしまい、シャープなくぼみにならず「ほうれい線」や「たるみジワ」と同化してしまうケースが見られます。
3. 表情筋の筋力低下やコリ
デスクワークや無表情での長時間のスマートフォン利用により、笑筋や頬筋を使わない生活が続くと、筋肉の収縮力自体が低下します。十分な引き込みが行われなくなることで、えくぼの陰影が薄くなります。