音楽プロデューサーやボーカルトレーナーの間で、清水翔太の楽曲は総じて「カラオケ難易度が非常に高い」と評価されます。本作『花束のかわりにメロディーを』の難易度は、5段階評価で星4.5(★★★★☆)に位置づけられます。
難易度を押し上げている要因は、単なる音域の広さだけではありません。R&B/ゴスペルをルーツに持つ清水翔太ならではの「16分音符のグルーヴ感」と「細かい装飾音(メリスマ・フェイク)」が随所に散りばめられているためです。
現場検証:ボーカリストが挫折しやすい3大難所
- 難所1:16分音符の符割りと音階の跳躍
Aメロ・Bメロにおける言葉の詰め込みと、音符が階段状に素早く上下するフェイク部分。正確な音程を取ろうとして棒歌いになると、原曲のグルーヴ感が完全に損なわれます。 - 難所2:母音「オ」「エ」での高音発声
サビの最高音「メロディーを」は母音が「O(オ)」です。発声解剖学上、母音の「オ」は声道が狭くなりやすく、高音で詰まりやすい性質を持っています。 - 難所3:ダイナミクスの極端なコントロール
Aメロのささやくようなpp(ピアニッシモ)から、大サビのff(フォルティッシモ)、そしてファルセットの繊細な減衰まで、呼気圧のコントロールをミリ単位で調整する必要があります。