オーダーシャツの注文やネット通販での失敗を防ぐには、自身のヌード寸法(実寸)を正しく把握することが不可欠です。採寸時の姿勢やメジャーの通し方によって数センチの誤差が生じやすいため、プロのフィッターが推奨する測定手順を解説します。
自分一人で洋服の裄丈を正確に測る裏ワザ
誰かに測ってもらうのが理想ですが、一人で計測する場合は「現在ジャストサイズで着用できている手持ちのシャツ」を平置きにして測る方法が最も確実です。
1. シャツのボタンをすべて留め、シワを伸ばして平らな机や床に背中側を上にして置く。
2. 襟の付け根の真ん中(バックネックポイント)にメジャーのゼロを合わせる。
3. 肩の縫い目(肩先)を経由し、袖の外側のラインに沿って袖口の端までメジャーを這わせる。
身体を直接一人で測る場合は、壁を利用します。壁に背中を軽くつけ、首の後ろの骨(頚椎点)の位置にメジャーの端をマスキングテープで仮留めし、自然に腕を下ろして手首のくるぶしまでメジャーを滑らせることで、大きなズレを防ぐことができます。
着物(和装)における裄丈の測り方と注意点
和装の裄丈計測は、洋装とは姿勢のルールが異なります。着物は洋服のように肘を大きく曲げて着地を稼ぐ必要がないため、採寸時は「腕を斜め45度に自然に下ろした状態」を作ります。
首の後ろのグリグリした骨から、肩山を通り、手首の外側にあるくるぶしが隠れる位置までを一直線に測ります。普段着や紬(つむぎ)であればくるぶしが見えるジャスト(実寸程度)、礼装や訪問着など格式の高い着物の場合はくるぶしが完全に隠れる「実寸+1〜1.5cm」で仕立てるのが和装業界の通例です。