SNSのタイムラインは、ユーザーが自分でコントロールしているようでいて、実際にはアルゴリズムによって支配されている。フォローしていないアカウントの投稿が「おすすめ」として突然流れてくることも珍しくない。そこに現れる、美しくレタッチされた妊婦の姿。
不妊治療に悩んでいる人、子供を持たない選択をした人、あるいは単に日々の生活に疲弊している人にとって、その「圧倒的な幸福の象徴」は時に凶器となる。悪意はなくとも、受け手にとっては「幸せの押し売り」や「マウンティング」と受け取られてしまう構造が、ここにはある。