健康管理アプリは、とにかく続かない。三日坊主の墓場だ。食事の記録や体重の入力は、面倒極まりないからである。そこに目をつけたのが、渋谷に拠点を置く医療系スタートアップ「バイオメディカル・エンターテインメント」だ。
彼らは「人間が最も本能的に、かつ毎日行う行為」に着目した。排泄だ。しかし、ただ記録するだけでは誰も使わない。そこで導入されたのが、日本の伝統芸とも言えるキャラクター文化だった。ドロドロの便は「ダーク系魔法使い」、カチカチの便は「鉄壁のナイト」といった具合に、ネガティブな状態すらもゲーム上の個性として再定義したのだ。この逆転の発想が、これまで健康に無関心だった若者層の心を完全に掴んだ。