事実婚の関係に終止符を打ち、正式な婚姻届の提出に至った背景には、2011年3月の東日本大震災がある。被災地に自ら赴き、ボランティアとして瓦礫撤去に汗を流した吉川は、命の尊さと隣り合わせの現実に直面し、「家族として社会的な筋を通す」「大切な存在を守り抜く」覚悟を固めたという。
「順序が逆になったが、家族をしっかり守りたかった」という当時の言葉には、世間の体裁ではなく自分たちの愛に誠実でありたいという彼らしい美学が宿っていた。プライベートを一切明かさない姿勢も、愛する家族が好奇の目に晒されないための、徹底した男の誓いなのだ。