映像作家・國枝真太朗が主宰するクリエイター集団「Pitch Odd Mansion」。唾奇はこの特異なクルーの中心人物として、音楽と映像が融合した新たな美学を提示してきた。クルーメンバーそれぞれが強烈な個性を放ちながらも、互いをリスペクトし合う有機的な連帯感は、インディペンデントな表現の理想形として熱烈な支持を集めた。
近年、個々の活動が多角化する中で「クルーとの関係性に変化があったのではないか」という憶測が囁かれることもあった。しかし、その根底にある絆は今も揺らいでいない。互いに成熟したアーティストとして適度な距離感を保ちながら、必要な瞬間に交差する。成熟した大人たちのコレクティブとして、そのクリエイティビティは静かに深化を遂げている。