ミセスが構築したサビの歌詞には、鮮烈な情景描写と心理描写が見事な対比で描かれています。「風鈴」「ひまわり」「スイカ」といった日本の原風景を想起させるノスタルジックなモチーフを散りばめながら、感情の起伏をリズミカルに畳み掛けていきます。
タイトルにも冠された「青」という言葉には、二重のメタファーが込められています。ひとつは、澄み渡る夏の青空や生命力あふれる「青春の輝き」。そしてもうひとつは、未完成で未熟、傷つきやすい感情を象徴する「青臭さ・未熟さの青」です。
歌詞全文の語感を支えるふりがな(言葉の響き)の心地よさも特筆すべき点です。日本語の母音を活かしたアタックの強い発語と、息をのむような休符の配置によって、まるで真夏の突風が駆け抜けるようなダイナミズムを聴き手に体感させます。光が強ければ強いほど影が濃くなるように、眩しさの中に宿る刹那の寂しさを描き切ることで、フレーズ一つひとつが記憶に刻まれる構造となっています。