Q1:なぜトヨタの有利子負債は30兆円以上と非常に多いのですか?
A1:その9割以上が、世界中で展開するオートローンやリースを提供する「販売金融事業(トヨタファイナンシャルサービス等)」の事業資金調達によるものです。車を売るための元手資金として調達しているものであり、銀行の預金集金と同様の正常な金融ビジネスの負債です。
Q2:トヨタが「実質無借金経営」と言われるのはなぜですか?
A2:金融事業を除いた自動車の製造・販売(本業部門)単体で見ると、保有している現預金や短期有価証券の総額が借入金を大幅に上回っているためです。実質手元資金(ネットキャッシュ)が潤沢なプラスであり、自前の資金だけで経営を完結できる強固な体質を持っています。
Q3:金利が上昇した場合、巨額の有利子負債を抱えるトヨタは打撃を受けませんか?
A3:金利上昇時は調達コストが上がりますが、同時に顧客へ提供するローンの貸出金利や運用利回りも連動して改定されるため、利ざや(スプレッド)を確保するアセット・ライアビリティ・マネジメント(ALM)が厳密に行われています。また、最高水準の信用格付けにより競合他社よりも有利な低金利で調達できるため、金利上昇局面でも相対的な優位性は揺らぎません。